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新氷河、発見目指して クラウドファンディングで調査 返礼は「同行」 長野

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杓子沢の雪渓を掘り進める調査隊。この日ずっと雪渓を包んでいた霧が晴れ、視界が開き始めた=9月18日
杓子沢の雪渓を掘り進める調査隊。この日ずっと雪渓を包んでいた霧が晴れ、視界が開き始めた=9月18日

 日本で新たな「氷河」を発見する研究は今も続いている。長野県白馬村教委と新潟大・山岳環境研究室(奈良間千之(ちゆき)教授)が中心となり、北アルプス・杓子沢(しゃくしざわ)雪渓など3カ所を調査、日本8番目の氷河との証明を目指す。調査隊に同行し、氷河研究の最前線に迫った。

 杓子沢雪渓は、白馬三山の白馬鑓(やり)ケ岳へ向かう登山道をそれ、川や急な岩場を進んだ先にある。9月中旬、霧がかった雪渓にドリルの甲高いモーター音が響いた。「また岩に当たった。掘り直しましょう」。現場で調査を仕切る博士課程3年の有江賢志朗さん(27)がアイスドリルを引き抜いた。

 今回の調査ではドリルで雪渓を貫通し、数メートル下にある氷に直接GPS(全地球測位システム)のついたポールを差し込む。氷に刺さったGPSは数センチ単位で位置を割り出すので、一定期間後に位置情報に変化があれば氷が流動していることになる。岩に当たるとその都度やり直し。昨年は掘りが甘く、設置から1カ月後には雪が解け、ほとんど倒れてしまった。今回は2倍近い深さ最大9メートルの穴を掘った。

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