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習近平の中国

習近平体制は党大会を経て3期目が始動。権力集中が加速する異例の長期政権は、どこに向かうのでしょうか。

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「習1強」の行方

中国半導体産業、進む事業拡大 習氏が掲げる「製造強国」

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習近平氏(中央)と、共産党政治局常務委員の他の6人=陝西省延安で2022年10月27日、新華社AP
習近平氏(中央)と、共産党政治局常務委員の他の6人=陝西省延安で2022年10月27日、新華社AP

 中国の習近平国家主席(共産党総書記)は10月の共産党大会で「製造強国」を目指す考えを掲げた。国際競争を勝ち抜くうえで鍵となるのは「産業のコメ」と称される半導体産業の育成だ。だが、その技術を依存してきた米国などから輸出規制を受け、中国は苦境に陥っている。

 北京市中心部から南東約20キロ、通州区にある工業団地の一角。約3万平方キロの広大な敷地に、中国半導体大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)の巨大工場の建設が進んでいた。

 同社はほかに上海市、広東省深圳市でも新工場を建設中で、今夏には天津市での新設計画も発表した。今年の設備投資額は約50億ドル(約7500億円)と巨額だ。北京の建設現場では100人超の作業員が働いており、工事の順調な進捗(しんちょく)ぶりがうかがえた。

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【習近平の中国】

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