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<文化の森 Bunka no mori>
映画版「子連れ狼(おおかみ)」の迫力と残酷さに満ちた描写は今なお刺激的。血湧き肉躍るならぬ血噴き肉飛ぶバイオレンス時代劇である。小池一夫の劇画漫画(1970~76年連載)を原作とする実写作品で全6作。テレビ版(萬屋錦之介主演)にさきがけた映像化で、若山富三郎(29~92年)が主人公の拝(おがみ)一刀を演じた。
一刀は剣術水鷗(すいおう)流の使い手で、徳川幕府の命令により切腹する大名らを介錯(かいしゃく)する公儀介錯人。しかし、柳生家の汚れ仕事を担う「裏柳生」の謀略にはまり、役目を奪われ妻も殺される。生き残った息子・大五郎を連れて子連れ狼と名乗り、刺客業を営みつつ復讐(ふくしゅう)を果たすべく旅をする物語。
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