ソウル雑踏事故は「予見された惨事」? 150人超死亡招いた“不備”
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ハロウィーンを控えた週末、警察などはソウル最大級の繁華街である梨泰院(イテウォン)に10万人以上が集まると予想し、警察官らを配置していたにもかかわらず、150人以上が死亡する事故を防ぐことはできなかった。韓国メディアは「安全対策がなかった。予見されていた惨事だ」(東亜日報)などと、対応の不備を指摘している。
「人員配置が圧倒的に不足」指摘も
現場は梨泰院駅の出口がある大通りと、この通りと平行に走り、有名な飲食店やクラブが集まる「世界の食文化通り」を結ぶ、幅約3・2メートル、長さ約40メートルの狭い坂道。韓国メディアによると、人が集まるまでは自然に右側通行での行き来が可能だったが、夜がふけるにつれ、行き来ができないほどの人で埋め尽くされた。坂道を下り駅に向かおうとする人と、坂道を上って飲食店などに向かおうとする人がぶつかり、身動きが取れなくなっていた模様だ。
混乱に備え、消防や警察当局は梨泰院周辺に人員を配置していたが、圧倒的に不足していたとの指摘も出ている。…
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