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ソウル雑踏事故

ソウルの路上で2022年10月29日、多くの人々が折り重なるように転倒、150人以上が死亡する雑踏事故が発生。

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「まだ大丈夫」群集心理の危険性 雑踏で事故が起きるメカニズム

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東大大学院の広井悠教授=本人提供
東大大学院の広井悠教授=本人提供

 ソウルで起きた事故について、専門家はどう見ているのか。

 都市防災の専門家で東大大学院の広井悠教授によると、「群衆事故には2種類ある」という。人の流れがある1平方メートルあたり3~5人の空間で、誰かが前に移動しようとしたり、つまずいたりして人々が前方方向に倒れ込むケースと、1平方メートルあたり10~12人の高密度の空間で、圧迫により気絶したり倒れたりした人を基点に、円形や楕円(だえん)形に人が倒れ込む「群衆雪崩」がある。

 また、「群衆事故」が発生する要因は三つあるという。一つ目は、ハード面。今回事故が起きた場所は幅が狭く、前の状況が分からないまま人が次々と流れ込んだ可能性がある。二つ目は、警備体制などソフト面。三つ目は、人々がパニック状態に陥るなど心理面の問題だ。広井教授は「ハード面、ソフト面、心理面のどれか、もしくは複数の機能不全が起きると群衆事故は起きやすくなる」と指摘する。

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