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「日本一」という山の頂は、近そうで遠かった。2勝1分けと先行して「王手」まであと一歩としながら、第4戦から4連敗を喫したヤクルト。今季の戦いに幕が下りた。
高津臣吾監督がシーズン中、選手たちに言い続けてきたことがある。「取れるアウトは取りましょう。防げる失点は防ぎましょう。取れる1点は取りましょう。次の塁を積極的に取りましょう」。3番・山田哲人、4番・村上宗隆の2人が不調に陥る中、日本シリーズの大舞台はこの「約束事」が勝敗をより大きく左右した。
4戦目からの連敗では、その「1点」をものにできない場面が目についた。第4戦は相手の倍の6安打を放ち、5イニングで得点圏に走者を進めながら零封負け。第5戦、2―0でリードしていた四回2死二塁からは長岡秀樹が中前打を放ったが、一回の右前打で本塁を狙った二塁走者が好返球で刺されたシーンが頭をよぎったのか二塁走者は三塁を回ったところで止められ、畳みかけるチャンスを逃して逆転負けを喫した。一つ一つをとって…
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