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尾上菊五郎聞き書き/28 夫婦生活 銀座のクラブの請求額に仰天

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披露宴で鏡割りをする菊之助(左)と藤純子=1972年3月
披露宴で鏡割りをする菊之助(左)と藤純子=1972年3月

 菊五郎(当時菊之助)との結婚後、妻の富司(藤)純子は驚きの連続に見舞われた。

 「夫もまだ若く、芝居の出演料も多くはなかったのに、その倍ぐらいの額の請求書が銀座のクラブから毎月届くんです。お母さま(菊五郎の母、珠子)に、『これ、払えないんですけれど』と言ったら、月々補助してくださるようになりました」

 菊之助当時は、ひと月の公演で朝から晩まで複数の役をつとめることが多かった。「たくさん出ていると、終演後も体が興奮していて、まっすぐに帰宅する気になれず、どこかで一拍置きたくなるんです」が菊五郎の言い分である。

 「若いころは大変でした。京都の南座公演中に楽屋に行くと、祇園や先斗町のお店や、バーやスナックからお祝いの花がいっぱい来ていて、『これ何軒も行くんだ』と思うと気が遠くなりそうでした」と富司。

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