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米中間選挙の投開票日(11月8日)が1週間後に迫った。バイデン大統領(民主党)の政権運営に対する審判となる選挙だが、トランプ前大統領(共和党)の存在感が強まり、2024年大統領選の前哨戦の様相も呈している。激戦の現場を追った。
※11月1~4日午前5時、米中間選挙の激戦州で起きていることを報告します
2年後へ布石か 「否定派」を次々支援
10月9日、西部アリゾナ州の州都フェニックス郊外に設けられた屋外イベント会場。トランプ氏が自身が支援する候補者らのために開いた選挙集会は、開場から約5時間後、トランプ氏本人の登壇で最高潮を迎えた。
「最も重要なことは、2024年に信じられないほど素晴らしいホワイトハウスを取り戻すことだ」
トランプ氏は次期大統領選への出馬に意欲を示し、物価高やガソリン価格の高止まりにあえぐバイデン政権の経済政策をこき下ろした。「過激な左派のバイデン政権は、選挙で不正をすることだけが得意だ」。炎天下で砂ぼこりにまみれてトランプ氏を待ち続けた支持者らは「もう4年、もう4年」と出馬を促した。
アリゾナ州は伝統的に共和党が強いとされてきた地域だ。しかし、近年は中南米系移民が増加し、隣接するカリフォルニア州などから生活費の安さを求めてリベラル層も流入。民主党と共和党がしのぎを削る接戦州の一つになっている。
20年大統領選ではバイデン氏が民主党候補者として24年ぶりに勝利。票差はわずか1万457票(得票率で0・3ポイント差)で、トランプ氏による「選挙が盗まれた」との訴えの主戦場となった。州人口の約6割が住むマリコパ郡で選挙…
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