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ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で起きた雑踏事故では、押し寄せた人が前後左右に塊となって揺れるような映像も確認されている。群衆による事故を研究している専門家はどう見たのか。
東京大先端科学技術研究センターの西成活裕(かつひろ)教授(群集マネジメント)は「この100年近くに起きた群衆事故の中でも、今回は典型的な群衆雪崩だ。群衆の中で前後左右に人が密着することで、全ての力を伝え合う『ネットワーク』が生まれてしまい、一部では人が浮き上がってしまう。すると、力の支えがなくなってバランスが失われ、周りの人が流れ込むようになだれ込んだ」と話す。
2001年に兵庫県明石市の歩道橋で花火大会の見物客11人が死亡した事故では、歩道橋の金属製の手すりが変形していた。こうした状況を受け、事故調査の報告書は1人あたり200~300キロの圧力がかかったと推定した。
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