撃ったまま放置も…狩猟解禁に慎重な自治体 猟師のマナー違反を懸念

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鳥獣保護区を示す看板。狩猟は禁じられているが、県は市町村から要望があればイノシシやシカに限って猟を認める方針だ=千葉県南房総市で
鳥獣保護区を示す看板。狩猟は禁じられているが、県は市町村から要望があればイノシシやシカに限って猟を認める方針だ=千葉県南房総市で

 野生生物による農作物被害を減らそうと、千葉県は今年度から、市町村が希望すれば、狩猟行為が禁じられている「鳥獣保護区」の指定を見直し、イノシシやシカなどに限って猟を認める方針を打ち出した。だが、県内に59カ所ある鳥獣保護区のうち、猟解禁の議論を具体的に進めているところはない。市町村が二の足を踏む背景には、狩猟者のマナー違反に対する懸念があるようだ。

 県が示した方針では、市町村の要望に基づき、鳥獣保護区を「狩猟鳥獣捕獲禁止区域」に指定変更する。鳥獣保護区では害獣の駆除や個体数管理のための捕獲は認められているものの、食料確保や娯楽を目的とした狩猟は禁じている。指定変更が実現すれば、イノシシやシカなどの有害鳥獣に限って狩猟が解禁される。

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