
秋田県の能代港と秋田港で12月、大型の洋上風力発電所としては国内初となる商業運転が始まる予定だ。政府は洋上風力を再生可能エネルギー拡大の「切り札」と位置づけて推進し、地元では雇用創出や地域経済活性化への期待も大きい。一方で、漁業などへの影響を懸念する声もある。洋上風力の可能性と課題を考える。
成長産業への人材育成急げ 飯田誠・東京大先端科学技術研究センター特任准教授
洋上風力発電は国内に適地が偏在する再生可能エネルギーだが、主要な電源になりうる。騒音や安全の問題が生じにくいため、陸上風力発電よりも住宅との距離などの制約が少なく、風車を大きくしたり、速く回したりすることで、より効率的に発電できる。
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