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米中間選挙2022

米大統領選の中間の年に連邦議会の上下両院、州知事などの選挙が一斉に実施される中間選挙が11月8日に投開票されます。

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民主候補も訪問望まぬ?バイデン氏 再選へ「反トランプ」に活路

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演説後に支持者と言葉を交わすバイデン米大統領=米東部ペンシルベニア州ピッツバーグで2022年10月20日午後1時55分、秋山信一撮影
演説後に支持者と言葉を交わすバイデン米大統領=米東部ペンシルベニア州ピッツバーグで2022年10月20日午後1時55分、秋山信一撮影

 11月8日の米中間選挙は米国の行く末を左右するとともに、ジョー・バイデン大統領(79)にとって就任後に受ける初の「審判」となる。「史上最高齢の米大統領」は、2024年の大統領選での再選に向けた道筋を描けるのか。【ピッツバーグで秋山信一】

「思い出の地」集会にわずか100人

 選挙戦が終盤を迎えた10月20日、バイデン氏は上院選が激戦となっている東部ペンシルベニア州のピッツバーグに入った。同州出身のバイデン氏にとって、19年4月に20年大統領選への出馬表明後初めての選挙集会を開いた「思い出の街」でもある。小走りで演壇に向かい、「ハロー、ピッツバーグ」と切り出した。

 演説会場は、22年1月に崩落事故が起きた橋のたもとに設けられた。バイデン氏は事故当日にピッツバーグの大学で演説する予定があり、急きょ現場を訪れた経緯があった。事故はインフラ老朽化の深刻さを浮き彫りにしたが、約9カ月で橋の再建工事は8割方終了。バイデン氏は21年に成立させた大型のインフラ投資法の意義を説明し、「橋は1年もたたずに再建され、クリスマスには歩いて渡れるようになる。約2500万ドル(約37億円)の費用は連邦政府が賄った」と強調した。

 しかし、寒空の下、バイデン氏の演説を聴いていたのは、民主党の州政府幹部や労働組合員など約100人だけだった。中間選挙で上院選に立候補しているジョン・フェッターマン州副知事もいたが、約20分間の演説で中間選挙に言及することはほとんどなかった。多数の支持者を集めてアピールする絶好の機会に見えたが、実際には「内輪の会合」に終わった。

「際立って地味な選挙運動」

 「党の顔」であるバイデン氏だが、中間選挙の選挙運動では大規模な集会を避け続けている。8月下旬から10以上の州を…

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