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山口県がトヨタの最高級車「センチュリー」を貴賓車として購入したのは「違法な支出」と判断した2日の山口地裁判決。2090万円もの費用がかかったが、山口県では貴賓車としての利用実態は乏しいのが実情だ。他の県では、より低額な車両を貴賓車として使用する県や来賓用の専用車を持たない県もある。
山口県物品管理課によると、2013年と20年に購入したセンチュリーを皇族や外国要人らを乗せる貴賓車として運用している。しかし、20年度以降、この2台を貴賓車として利用したのは6日間のみで、うち皇族に対応したのは22年10月の高円宮妃久子さま来県時の2日間だけ。日常的には議長用や副議長用の公用車として利用している。
他の県ではどうか。毎日新聞が取材したところ、長崎県は21年度までセンチュリーを貴賓車として利用していたが、廃止した。同県は「使用頻度や県の財政面を考慮した」とする。鹿児島県はトヨタのクラウン(取得費545万円)を来賓用の専用車とする。同県は「副知事用車を替えた際、余ったクラウンを貴賓車に転用した。貴賓車にふさわしい品格がある」と説明した。
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