緊張続く朝鮮半島 応酬エスカレート 日本が恐れる「飽和攻撃」
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朝鮮半島の情勢は、緊張の緩和に向けた動きが見えないままだ。むしろ北朝鮮と米韓の応酬はエスカレートしている。
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は3日に開いた国家安全保障会議(NSC)で「少しの隙間(すきま)もなく、米国との連合防衛態勢の強化に万全を期して、韓米日3カ国の安全保障協力も拡大せよ」と指示した。その言葉を裏付けるように、同日午後には米韓空軍が10月31日から今月4日までの日程で実施している合同空中訓練「ビジラント・ストーム」の期間延長が発表された。
5月に就任した尹氏は、米韓同盟や日米韓の安保協力を重視。北朝鮮との対話を重視した文在寅(ムンジェイン)前政権とは打って変わり、強硬姿勢を示す。その象徴とも言えるのが、米韓両軍による合同演習や訓練の強化だ。
6月以降、米韓両空軍はステルス戦闘機F35を投入した訓練を相次いで実施。朝鮮半島有事を想定した8月の米韓合同軍事演習も規模を拡大した。さらに9月と10月には米韓両海軍が米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」も展開して合同軍事演習や海上機動訓練を行った。
北朝鮮はこれに強く反発し、さまざまな時間や場所から、弾道ミサイルを相次いで発射することで揺さぶりをかけてきた。特にあからさまな警戒を示したのは、米韓両軍が約250機を大量投入し、空母からも出撃できる米軍のF35Bも初めて参加した「ビジラント・ストーム」だった。朝鮮…
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