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立憲民主党は枝野幸男前代表のときに「批判ばかり」と他党からレッテルを貼られたトラウマを抱える。だが、政権批判は野党として存在感を発揮するのに欠かせない。イメージ悪化を避けるにはどうすればいいのか。立憲の泉健太代表が活路を見いだしたのが「だじゃれ戦術」だ。
「とてつもない膨らみ方をしている。全くもって中身がないことの証明。言い値で予算の総額が決まっていく。言い値予算ですね。ひどいもんだと思います」
10月28日の記者会見。政府が自民党の要求を受け、2022年度第2次補正予算案の一般会計歳出を一夜で4兆円も積み増したことを巡り、泉氏はこう指摘したところで言葉を区切った。そして、ゆっくりと続けた。
「『いいね!』は押せない『言い値』予算ですね」
含み笑いを浮かべ、はにかむようにうつむく泉氏。記者席からも微妙な笑い声が漏れた。
泉氏が公の場でだじゃれを使い始めたのは、岸田文雄首相の所信表明演説を受けた同3日の会見からだ。岸田首相の経済政策「新しい資本主義」を…
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