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円安と物価高

日本の物価が上がり始めました。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、商品・サービスの値上げラッシュが続いています。

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乳製品一斉値上げでも…「ひとすじの光も見えない」酪農家の苦悩

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東京・豊洲で開かれたイベントには千葉県内の牧場で飼育されている牛も登場した=東京都江東区の豊洲公園で2022年11月3日、町野幸撮影
東京・豊洲で開かれたイベントには千葉県内の牧場で飼育されている牛も登場した=東京都江東区の豊洲公園で2022年11月3日、町野幸撮影

 生乳を販売する生産者団体は11月出荷分から、生乳の価格を1キロ当たり10円引き上げた。年度途中の価格引き上げは約9年ぶりだ。これを受け、大手乳業各社も同月から牛乳やヨーグルトなど乳製品の値上げに踏み切った。背景には餌代などの高騰に直面する酪農家の厳しい実情がある。

 「文化の日」の3日、東京・江東区の豊洲公園で、酪農家が消費者と交流しながら牛乳や乳製品の消費拡大などをPRするイベントが開かれた。全国から26人の酪農家が参加したが、笑顔で対応する裏に苦悩が見え隠れする。

 富山県高岡市で牧場を営む青沼光(あきら)さん(36)は「状況は厳しい」と声を落とす。生乳の生産コストの約半分は餌代が占める。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で穀物価格が高騰し、さらに歴史的な円安が輸入コスト上昇に拍車をかけた。牧草や、トウモロコシ、大豆などを使った配合飼料の価格は跳ね上がっており、「生乳価格を引き上げても採算割れの状況だ」(青沼さん)。

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【円安と物価高】

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