「やきとり」だけど鶏肉じゃない 山形・寒河江、B級グルメで町おこし
毎日新聞
2022/11/4 13:15(最終更新 11/4 13:15)
有料記事
825文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

「やきとり」なのに鶏肉じゃない――。山形県寒河江市で地元のB級グルメ「寒河江やきとり」を使った町おこしが始まった。寒河江でやきとりといえば、豚モツの串焼きが一般的。珍しい食文化を広くPRしようと、市と飲食店がタッグを組み、11月から初めてクーポンを発行している。
JR寒河江駅近くにある人気店「さらや」ののれんをくぐると、炭火の煙としょうゆの香ばしい匂いが広がる。「寒河江のやきとりは豚。どの店も新鮮でボリュームもたっぷり。味はどこにも負けていません」。店主で「寒河江やきとり会」の会長も務める皿谷啓一さん(83)は笑顔で来店客を迎える。
寒河江やきとりの歴史は古く、1955年に皿谷さんの叔父である先代が豚のやきとりを提供したことが始まり。先代の修業先だった山形市内の焼き鳥店がモツ焼きが中心で、自身の店にも持ち込んだところ珍しさもあり人気になった。近くに食肉加工場があり、新鮮な豚モツが手に入りやすかったことも理由だ。
この記事は有料記事です。
残り413文字(全文825文字)