「頭を空っぽにして」料理の道へ 長谷川あかりさん、学び直した4年間

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インタビューに答える料理家の長谷川あかりさん=東京都千代田区で2022年10月18日、宮本明登撮影
インタビューに答える料理家の長谷川あかりさん=東京都千代田区で2022年10月18日、宮本明登撮影

 SNS(ネット交流サービス)で肩肘の張らないレシピを発信し、人気を集めている料理家の長谷川あかりさん(26)。ツイッターのフォロワー数は17万人を超えた。小学生の頃からタレント活動に奔走し、引退してから料理に本格的に取り組むようになったという。長谷川さんが語る、学ぶことの大切さとは――。【聞き手・深津誠】

 22歳になってから短大に入学し、その後大学に進みました。リカレント教育(社会人の学び直し)です。「芸能界で働きたい」と小学生の時から突っ走り、高校卒業後は舞台の仕事などで忙しくしていましたが、婚約を機に20歳でタレント活動から事実上引退しました。「環境も変わった。これからやりたいことは何だろう?」と初めて立ち止まる時間ができたのがきっかけです。思い浮かんだのは、頭を空っぽにして取り組める料理でした。

 振り返ると、小中学校の思い出がほとんどありません。4歳で地元のダンス教室に通い始めて、小学校高学年の時にオーディションを受けて、小学6年生から中学2年生にかけてNHK番組にレギュラー出演しました。芸能界に進みたい、ダンスしかやりたくない――。当時はそう思い、学校で勉強する必要性を感じていませんでした。

 それでも、高校時代はとてもよく勉強しました。高校は、芸能界を目指す生徒が多い東京都目黒区の日出高(現目黒日本大学高)。同級生には、テレビなどで活躍している俳優やアイドルもいました。

 高校に入る頃は、仕事が減った焦りで「オファー(依頼)を増やすには?」と考え込みました。でも、なかなか「答え」は見つからない。余計なことを考えたくなくて、確実に解答がある学校の勉強に取り組むようになりました。定期試験は、3カ月前から準備しました。成績は学年で1番です。でも大学に進学する気はありませんでした。正解が分かるのは楽しくても、どの科目も好きではなかった。学ぶ楽しさを感じていたわけではなかったのです。

 一方で料理はこの頃から好きになりました。父親が週末にレシピを見ながらガパオライスやチーズタッカルビといった海外の料理を作ってくれて、私もまねるようになったのです。材料の切り方など調理の技術はインターネットで調べながら覚え、父親と毎週のように古書店で料理本をあさっていました。

 友達のお昼の弁当箱を見ると、中身がプチトマトとこんにゃくステーキとか、千切りキャベツだけだとか。仕事のため、痩せるためでしょうが、ストレスをためてスイーツを食べてしまう。健康的ではないので、おにぎりを持ってきてあげたり、1人暮らしをしている友達には家に行って料理を作ってあげたりしていました。

 リカレント教育で料理を学び直すために入ったのは、…

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