大阪万博の「遺構」、半世紀後の意外な姿 高齢化の街に新たな希望

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1970年大阪万博のパビリオン「カンボジア館」だった広陵町集会所の前でお茶を楽しむ地域住民たち=神戸市北区で2022年11月3日午前11時16分、矢澤秀範撮影
1970年大阪万博のパビリオン「カンボジア館」だった広陵町集会所の前でお茶を楽しむ地域住民たち=神戸市北区で2022年11月3日午前11時16分、矢澤秀範撮影

 1970年大阪万博の身近に触れられる遺構が神戸のベッドタウンにある。数年前、老朽化による解体の危機を住民の力で乗り越えたが、新たな問題に直面していた。例年、文化の日に遺構を眺めながら茶会を楽しむが、住民の高齢化で接待が難しくなったのだ。それを救ったのは――。

 「熱いので気を付けてください」「ありがとう。上手にたてたねえ」。神戸市北区広陵町の集会所で3日、文化祭行事の茶会があり、来場したお年寄りらが一服の茶と和菓子を楽しんでいた。オレンジ色の大屋根の集会所が秋空に映える。

 市立広陵児童館で活動する広陵小学校の児童ら約40人が、真剣な表情で茶せんを静かに動かし、お茶をたてた。茶わんをそっと手に取り、芝生広場に運ぶ。ペコリとお辞儀して手渡す姿に、招かれた高齢者のほおが緩む。

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