崩れたキャットタワー、刺激臭…猫180匹多頭飼育崩壊はなぜ起きた
毎日新聞
2022/11/5 15:00(最終更新 11/5 19:38)
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ボロボロになった畳に、崩れたキャットタワー。所々にふんが散乱している。「臭いがひどいので」。そう言って渡された靴カバーとヘアキャップを身に着けて足を踏み入れた群馬県高崎市内の民家は、10分もいるとアンモニア臭のためか目がしみる凄絶(せいぜつ)な環境だった。体調を崩して入院中の飼い主は、約180匹ほぼ全ての猫の名前、特徴、瞳の色などを書いたリストを用意し、可愛がっていた形跡があったという。支援団体によると「猫では関東最大級の規模」という多頭飼育崩壊はなぜ起きたのか。
10月中旬、民家の横に車を止めると、1階の窓から猫10匹ほどがこちらをのぞいていた。9月初頭から猫の多頭飼育崩壊が起きているという。飼い主の1人暮らしの60代の男性は入院中で、現在はNPO法人「群馬わんにゃんネットワーク」(高崎市)のボランティアらが世話をしている。
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