標本、調査ノート…貴重資料展示 「博物学」先人・矢沢米三郎の軌跡

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新たに見つかった矢沢米三郎のノート。調査中のキャンプ地と植物をスケッチしている=松本市で2022年10月25日午後1時42分、去石信一撮影
新たに見つかった矢沢米三郎のノート。調査中のキャンプ地と植物をスケッチしている=松本市で2022年10月25日午後1時42分、去石信一撮影

 長野県の博物学の先人、矢沢米三郎(1868~1942年)の業績を紹介する企画展「信濃博物学の夜明けと長野県師範学校」が12月27日まで、松本市の信州大中央図書館で開かれている。明治から大正時代の活動について、高山帯に生息するライチョウの標本(剥製)を中心に展開し、準備段階で新発見したフィールドノートも展示。主催する信州大大学史資料センターは「資料を通じ、気候変動に敏感な過去の高山生態系を知ることは、将来予測や保全対策に重要」と意義を強調する。【去石信一】

 博物学は動植物や鉱物など、自然界にある物を広く含めた調査研究で、植物学や地質学のように、学問が細分化されていなかった時代の呼び名。研究者はさまざまな対象に取り組み、その中から得意分野をもった。長野県では明治時代中期以降、十分に開拓されていなかった高山帯は踏査のフロンティアとして関心が高まった。

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