砂浜の熱狂はどこに… 盛衰繰り返すビーチバレーに3度目は
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世界で人気を博するビーチバレーだが、日本では盛衰を繰り返してきた。国内大会での観客はまばら。なぜ人気は続かないのか。世界との差を探った。
オリンピックでは観客最多も
10月中旬、JR大阪駅前のビルが建ち並ぶ中心街に設置された砂浜コートに、人だかりができていた。ビーチバレーの国内大会「マイナビジャパンツアー2022」最終戦のグランフロント大阪大会が開かれていた。
女子はツアー2大会を制した経験がある橋本涼加(すずか)選手(トヨタ自動車)、村上礼華選手(ダイキアクシス)組が息の合った試合運びで優勝した。橋本選手は「応援してくださったみなさんのおかげで勝てた」と観客に感謝した。無料席から数百人の観客が拍手を送る。かつて、日本でも数千人の観客を集めた時代があった。
ビーチバレーは1920年代に米国西海岸で始まったとされる。80年代に入って人気が急騰し、87年に第1回世界選手権を開催。96年のアトランタ・オリンピックで正式種目に採用されると一気にメジャースポーツの仲間入りをした。
欧州や南米で盛んで、2012年ロンドン五輪と16年リオデジャネイロ五輪では、全競技の中で最も観客動員が多かった。会場では…
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