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<滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>
横浜市役所1階の広いスペースで10月21日から8日間、「よこはま共創博覧会」が開かれた。市民がここで朝から夕方までぶっ通しで語り合った。テーマは「このまちの明日」である。
「港ヨコハマ」にはおしゃれな若いまちのイメージがある。ところが郊外には高齢化率が50%に迫る団地があり、1人暮らし世帯の割合は44・2%。このままだと税収が減り市民サービスに使える予算は先細る。そんな危機感から行政と民間、市民が連携する「共創」社会をつくろうというのが博覧会の趣旨だ。
1日ごとに「地域とこども」「脱炭素」「デジタル技術と地域経済」などのテーマが設定されていた。私の関心は5日目の「ケア」。中でも行政書士の黒澤史津乃さん(49)の発表は刺激的だった。タイトルは「おひとりさまと女性が中心となる時代のケアを考える」。単身高齢者の入院時身元保証や生前契約の実務を約20年やってきた黒澤さんは「磯野家の30年後」のたとえ話をしてみせた。
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