抑え投手を先発起用　NTT東日本が粘りの継投　日本選手権

　第47回社会人野球日本選手権大会は第8日の6日、京セラドーム大阪で2回戦が行われ、NTT東日本が4―2で王子を降し、4強入りした前回大会に続いて2大会連続で8強に進出した。

相手監督の予想に反し

　絶対的なエースはいないから、複数の投手をつぎ込んで逃げ切る。最近のチーム事情を象徴するような継投で競り勝ったNTT東日本。だが、この日の起用法は、ただの勝ちでは収まらない大きな価値があった。

　継投のタイミングはバッチリだった。2点リードの六回からベテラン左腕・沼田優雅を2番手でマウンドに送り、逃げ切り態勢に入った。ところが、立ち上がりを攻められ1死満塁のピンチを招く。王子の打席には前の打席まで2打数2安打の亀山一平。ここで、高卒2年目の片山楽生（らいく）にスイッチした。