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尾上菊五郎聞き書き/29 菊五郎襲名/1 父梅幸が根回し 大名跡継ぐ

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七代目菊五郎の襲名を発表する尾上菊之助(右)と尾上梅幸=東京・銀座、東急ホテルで1972年10月23日
七代目菊五郎の襲名を発表する尾上菊之助(右)と尾上梅幸=東京・銀座、東急ホテルで1972年10月23日

 「菊五郎を継ぎたいとは思っていましたが、父(尾上梅幸)に襲名の話を聞かされ、初めて実現するんだと思いました」と菊五郎は、梅幸に自身の襲名を知らされた当時を振り返る。

 記者会見で襲名が発表されたのは1972年10月23日だが、大分以前から話は動いていた。

 襲名に合わせて73年に出版された「演劇界臨時増刊 尾上菊五郎」(演劇出版社)のインタビューで、菊五郎は「具体的になったのは一昨年かなあ。その二年位前一ぺんちょこッときいて、それっきり話がなくて、本当に具体的になったのは昨年八月ごろ」と答えている。

 菊五郎は歌舞伎界の大名跡である。初代(1717~1783年)は京都生まれ。女形であったが、江戸に出て立ち役となり、人気を博した。二代(1769~1787年)は女形で早世。

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