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習近平の中国

習近平体制は党大会を経て3期目が始動。権力集中が加速する異例の長期政権は、どこに向かうのでしょうか。

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「習1強」の行方

中国、「共同富裕」とは裏腹に “ゼロコロナ”政策で労働者ら苦境

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臨時の職業紹介所となっている卸売市場付近で、求人に来た男性の周囲に集まる労働者たち=北京市内で2022年10月、米村耕一撮影
臨時の職業紹介所となっている卸売市場付近で、求人に来た男性の周囲に集まる労働者たち=北京市内で2022年10月、米村耕一撮影

 中国では厳格な新型コロナウイルス対策による経済や国民生活への影響がさらに強まっている。異例の3期目に入った習近平総書記(国家主席)は昨年から「防疫と経済の両立」を唱えているが、優先順位は明確にしておらず、各機関や地方政府は「ゼロコロナ」政策を継続。格差解消のために掲げる習氏の看板政策「共同富裕(ともに豊かになる)」のスローガンとは裏腹に、ギリギリの収入で暮らしている労働者たちが、こうした政策の打撃を最も受けているようだ。

 北京市昌平区にある卸売市場・北門は、自然発生的な臨時の「職業紹介所」になっており、仕事を探す出稼ぎ労働者たちが集まる。10月末の早朝6時半ごろ、記者が現地を訪ねると、水平器などの大工道具を手にした労働者ら数百人が通り過ぎる車を真剣に目で追っていた。赤いRV車が路肩に止まり、暖かそうな白いコートを着た若い男性が降りてくると、その周囲に労働者たちが一斉に集まった。コート姿の男性はこう説明した。「仕事…

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