お好み焼きを札幌のソウルフードに 「風月」裸一貫からの半世紀
毎日新聞
2022/11/8 11:30(最終更新 11/23 22:31)
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創業から55年を迎えた「風月」=本社・札幌市豊平区=を起こした二神敏郎さんが今夏、78歳で急逝した。風月といえば、お好み焼き。関西地方を中心に定番となっている食べ物を札幌市で「ソウルフード」として定着させた裸一貫からの軌跡をご存じだろうか。【谷口拓未】
風月は札幌発祥の老舗で、同様に「風月」と屋号につく他店と似て非なるもの。大阪市出身で8月に死去した敏郎さんが立ち上げ、現在は札幌市を中心に北海道内13店舗(10月末現在)を展開する。
父親から経営を引き継いだ三女の二神ひかりさん(36)によると、敏郎さんは定時制高校卒業後、札幌市に駐屯地のある陸上自衛隊に入隊。北海道にゆかりはなかったが、札幌農学校(現北海道大)で教頭を務めたクラーク博士の「少年よ大志を抱け」の言葉に背中を押され、北海道へ来た。3年で除隊し、風月を開業した。
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