旧統一教会 安倍氏側近と「会え」 文鮮明氏、06年に指示 首相就任直後

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
安倍晋三元首相の国会事務所とみられる場所で記念写真に納まる安倍氏(中央)。向かって右隣は旧統一教会の小山田秀生元会長、その隣は現在「国際勝共連合」の会長を務める梶栗正義氏=2010年8月3日撮影、鈴木エイト氏・文芸春秋digital提供(画像の一部を加工しています)
安倍晋三元首相の国会事務所とみられる場所で記念写真に納まる安倍氏(中央)。向かって右隣は旧統一教会の小山田秀生元会長、その隣は現在「国際勝共連合」の会長を務める梶栗正義氏=2010年8月3日撮影、鈴木エイト氏・文芸春秋digital提供(画像の一部を加工しています)

 安倍晋三元首相が2006年に第1次政権の首相に就任した1週間後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)創始者の文鮮明(ムンソンミョン)氏(12年に死去)が安倍氏の「秘書室長」と面会するよう信者に指示していたことが、文氏の発言録で判明した。首相の座に就いた安倍氏に教祖主導で接近を試みる教団の姿が浮かんだ。

 発言録は、文氏が1956~2009年に韓国内で信者に説教した言葉を韓国語で収録した「文鮮明先生マルスム(御言(みこと))選集」。各巻約300~400ページで全615巻あるが、絶版で入手は困難。毎日新聞は、日本の教団広報部が「(全巻を)不法転載している」とするウェブサイトで当該発言を翻訳・確認した。

この記事は有料記事です。

残り1486文字(全文1787文字)

あわせて読みたい

ニュース特集