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8日投開票された米中間選挙では、共和党のドナルド・トランプ前大統領(76)が支援する候補が善戦した。20年の大統領選におけるトランプ氏の敗北を認めない「選挙否定派」も次々と当選。24年の大統領選に向けて、共和党候補として本命視されるトランプ氏が地歩を固めた。
開票が進んだ8日夜、トランプ氏は自身のソーシャルメディアに「174勝9敗だ。すばらしい夜だ」と書き込んだ。トランプ派の候補は、連邦上院選では民主党候補と対決した3州で接戦が続いているが、反トランプ派を圧倒した党予備選に続き、本選でも強さを示した。トランプ氏は次期大統領選への出馬を15日に表明する意向を強く示唆しており、中間選挙後も政局の軸になるのは確実だ。
トランプ氏は中間選挙で、トランプ派の議員を増やして党内基盤を固めつつ、選挙に関する権限を持つ公職の掌握を狙った。米紙ワシントン・ポストによると、連邦上下両院選や州高官の選挙で少なくとも157人の「選挙否定派」が当選。将来の選挙制度の変更や選挙結果を巡る係争で、トランプ氏に有利な判断が下される余地が広がり、次期大統領選に向けた「布石」となった。
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