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第50回毎日農業記録賞×聞く

農業の今を語る「毎日農業記録賞」が50回を迎えました。多様な視点で農業を見つめる皆さんにお話を聞きます。

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第50回毎日農業記録賞×聞く

消費者金融と農業のある共通点 「情報の非対称性」から読み解く

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小島庸平・東京大大学院准教授
小島庸平・東京大大学院准教授

 ベストセラー新書「サラ金の歴史」を書いた東京大大学院経済学研究科准教授、小島庸平さんは、日本の農業史が専門だ。「なぜ『サラ金』なの?」。そんな素朴な興味と、新しい発見を期待して、東大本郷キャンパスを訪ねた。

 ――農業経済史専攻の小島さんが、「サラ金の歴史」に興味を持たれた経緯からうかがいます。

 ◆今から7年ほど前、現在の長野県東御市にあたる旧「和(かのう)村」にあった産業組合の「信用程度表」という台帳を見つけました。

 「産業組合」とは、1900(明治33)年に設立された協同組合で、主に全国の農村部に作られました。現在の農業協同組合や信用金庫の前身にあたり、資力の弱い農民や零細事業者の救済を目的にしていました。金融に関わる信用事業は、主たる業務の一つです。

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