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習近平の中国

習近平体制は党大会を経て3期目が始動。権力集中が加速する異例の長期政権は、どこに向かうのでしょうか。

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習近平一色の党大会 権威ないまま権力を目的化=国分良成・前防衛大学校長

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中国共産党大会で、退席を求められた際、李克強首相(手前右から2人目)の肩に触れる胡錦濤前総書記(中央で腕をつかまれている男性)。手前右端は習近平総書記=北京で10月22日、AP
中国共産党大会で、退席を求められた際、李克強首相(手前右から2人目)の肩に触れる胡錦濤前総書記(中央で腕をつかまれている男性)。手前右端は習近平総書記=北京で10月22日、AP

 中国共産党第20回党大会が終わった。今回の党大会を見ていて、むなしさばかりが心に残った。党の幹部たちに表情がないのだ。まるでロボットのようで、人間性を感じない。習近平一色に染まった大会。ジョージ・オーウェルの小説「1984」に描かれた機械仕掛けの未来の独裁体制と二重写しになった。そこに登場する独裁者「ビッグ・ブラザー」は今日の習近平総書記の姿に重なるようだ。

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【習近平の中国】

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