G20サミット、根深い対立 「首脳宣言の採択は困難」との見方も
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11日に開幕する東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議(カンボジア・プノンペン)を皮切りに、東南アジアで一連の国際会議が開かれる。今年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻後、主要7カ国(G7)に加えて、中国やインドなど新興国の首脳らが対面して協議するのは初めて。ウクライナ侵攻や物価高騰など国際社会に山積する課題をどう解決に導くのか、各国リーダーの手腕が問われる。
西側諸国とロシアの応酬予想
ASEAN関連会合に続いて、15、16日に主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)がインドネシア・バリ島で、18、19日にはアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議がタイ・バンコクで開かれる。
中でも注目が集まるのがG20サミットだ。バイデン米大統領や岸田文雄首相らG7首脳のほか、3期目の党最高指導部を10月下旬に始動させた中国の習近平国家主席らが出席する見通し。ウクライナのゼレンスキー大統領もオンラインで参加予定で、侵攻を非難する西側諸国とロシアとの応酬が予想される。
サミットでは、エネルギーや食料の価格高騰などが主なテーマとなる。
エネルギーや食料の価格上昇で、欧米を中心に物価上昇(インフレ)が歴史的な水準となっている。市民生活は圧迫されており、その不満が各国首脳の政権基盤…
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