温泉に生息 絶滅危惧の貝「オンセンゴマツボ」 別府の宅地で生存

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2022年6月に排水路内で見つかったオンセンゴマツボの個体群=北九州・魚部提供
2022年6月に排水路内で見つかったオンセンゴマツボの個体群=北九州・魚部提供

 世界で唯一、温泉水の中で生息するとされる淡水巻き貝「オンセンゴマツボ」が、大分県別府市亀川で約半世紀ぶりに確認された。県の固有種で、現在も九重町や由布市での生息は確認されているが、宅地化の影響で「消滅した」とされていた亀川でもしたたかに生き延びていた。【衛藤親】

 オンセンゴマツボの生息を確認したのは、水辺の生き物の愛好家でつくるNPO法人「北九州・魚部(ぎょぶ)」(北九州市)の井上大輔理事長(52)。2022年5月初め、亀川の温泉の湯が流れ込む住宅地の排水路で生き物の調査をしていて発見し、県に伝えた。6月に県と合同調査をして生息を確認した。

 県自然保護推進室によると、オンセンゴマツボは36~45度の温泉水に生息する。殻は卵形で高さ4.5ミリ、径が2.3ミリほど。1962年に九重町の宝泉寺温泉で確認され、新種に認められた。65年ごろには由布市(当時の湯布院町)、別府市亀川でも見つかったが、宅地開発が進んだ亀川では67年6月には姿を消し、平地での生息地は失われたとされていた。

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