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「たこせん」は楕円(だえん)形で、海の幸の風味豊かなせんべい。そのままはもちろん、大きさを生かしてソースを塗ったり、天かす(揚げ玉)などをトッピングしたりして食べる機会も多い。食べ方しだいで、おやつにも軽食にもなる変幻自在なたこせん。その奥深さにドキドキしながらも、ちょっと足を踏み入れてみた。
大阪で生まれ育った私にとって、たこせんにはソースが必須。ソースとマヨネーズを塗り、天かすと青のりをトッピングしたものが、幼きころのたこせんの「最高峰」だった。
しかし高校入学後、衝撃の出合いが。学校そばのたこ焼き屋兼駄菓子屋で売っていたたこせんには、ソースとマヨネーズに加え、少し崩れた目玉焼きが挟まれていた。初めて食べた時に「せんべいと卵がこんなに合うとは!」と驚いたが、そこはティーンエージャー。自意識が邪魔して、平静を装ったのが懐かしい。
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