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葉梨康弘法相は11日夕に辞表を提出した後、報道陣に「法務省でいろいろと実現したい政策課題があった」と無念さをにじませた。法相就任前には、副法相や衆院法務委員長を務め、法務行政の政策通として知られていた。法務省は現在、重要法案をいくつも抱えており、法務官僚が葉梨氏に寄せた期待は大きく、今回の更迭を「打撃」と受け止める声もある。
特に法務官僚が懸念するのは、入管施設の長期収容問題を解消するための入管法改正案の再提出だ。不法滞在者を強制送還するまで施設に収容するという原則を見直して施設外で生活できる「監理措置」の導入や、条約上の難民に当たらない外国人を保護する制度の創設を盛り込んでいた。改正案は2021年の通常国会に提出したが、名古屋出入国在留管理局で収容中の女性が死亡した問題で、野党からの反発を受けて廃案になった経緯があ…
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