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福岡銀行など地銀3行を傘下に持つふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)と、福岡中央銀行(同市)は11日、経営統合に基本合意したと発表した。株式交換により2023年10月に福岡中央銀をFFGの完全子会社とする方向で協議する。営業エリアが重なる福岡銀と福岡中央銀だが、合併の予定はないという。
福岡中央銀の筆頭株主は福岡銀で、荒木英二頭取もFFG出身。日銀の低金利政策や少子高齢化など地銀の経営環境が激変する中で、FFG傘下で経営基盤を強化することにした。福岡県内の中小企業や個人事業主が主な顧客の福岡中央銀は、FFGの支援で営業力を強化し、デジタル化や事務の共通化で経営効率を高める。
記者会見した荒木頭取は22年8月にFFG側に統合を打診したことを明かし、「現状の業績は問題ないが、少子高齢化やデジタル化などで環境が変わる中、資本力の充実やデジタル投資が必要となる。5年、10年先を考えると経営基盤を盤石にする必要があると判断した」と説明。FFGの五島久社長は「地域金融の安定や福岡経済の持続的発展に貢献できる。個人事業主をはじめ、より幅広い顧客をカバーできる」と話した。
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