7月参院選「1票の格差」訴訟 7件目の「違憲状態」判決 福岡高裁
毎日新聞
2022/11/11 12:11(最終更新 11/11 16:19)
有料記事
607文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

「1票の格差」が最大3・03倍だった7月の参院選は投票価値の平等を保障した憲法に反するとして宮崎、鹿児島を除く九州5県の有権者が各選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で、福岡高裁は11日、「違憲状態」と判断した。選挙の無効請求は棄却した。「違憲状態」の判断は7件目。原告側は即日上告した。
久保田浩史裁判長は「投票価値の不均衡は、違憲の問題が生じる程度の、著しい不平等状態が生じていたと認めるのが相当だ」と指摘した。
7月の参院選を巡る同種の訴訟は、二つの弁護士グループが全国14の高裁と高裁支部に計16件起こしており、今回は14件目。これまで「違憲」「違憲状態」「合憲」と判断が分かれている。各地の判決は11月15日の仙台高裁秋田支部で出そろい、その後に最高裁が統一判断を示す見通し。
この記事は有料記事です。
残り264文字(全文607文字)