わがまちの県立高の行方は 再編と存続の間で問われる知恵と覚悟

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地元住民らが心を込めて準備したおにぎりや豚汁をおいしそうに食べる愛媛県立内子高校小田分校の寮生たち=同県内子町寺村で2022年11月6日午後5時44分、山中宏之撮影
地元住民らが心を込めて準備したおにぎりや豚汁をおいしそうに食べる愛媛県立内子高校小田分校の寮生たち=同県内子町寺村で2022年11月6日午後5時44分、山中宏之撮影

 地域に学校を残す覚悟とは――。少子化が進む中、愛媛県教育委員会が県立高校を再編する新計画案を公表し、地元から存続要望を受けると「地域の支援」を求めるなどせめぎ合いが続く。一方、地元の“本気”の支えで分校を募集停止の危機から救い、存続させたケースも。現場の懸命の取り組みを取材し、今後の課題を探った。

募集停止回避へ地域が支援

 11月6日夕、山懐にある県立内子高校小田分校(内子町寺村)に近い料亭旅館「大福」に同校寮生ら約25人が集まった。地元住民ら約10人が心を込めて準備した、近くを流れる小田川で捕ったアユの塩焼きや県産豚を使ったとんかつに豚汁、おにぎりなどを生徒たちはおいしそうにほおばる。東京から入学してきた2年の山口泉さん(16)は「めっちゃおいしい」と豚汁をおかわりしていた。

 4月1日時点で、小田分校の全校生徒は75人で寮生が36人と約半数を占める。今年度の入学者が30人以下になれば募集停止になるところだったが、39人が入学し存続が決まった。県教委の新計画案では2027年度までの前半5年間で県立高校を55校から44校に再編する方針で、23年度以降の新基準では、入学者80人以下(一部の小規模校は除く)が3年続くと募集停止になる。ただ、特例で1市町に1校、地域の支援などを…

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