展覧会の後始末→「アート・シマツ」 森村泰昌さん流“もったいない”

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
「アート・シマツ」について語る森村泰昌さん=大阪市天王寺区で10月20日、山田夢留撮影
「アート・シマツ」について語る森村泰昌さん=大阪市天王寺区で10月20日、山田夢留撮影

 ここのところ、SDGsという言葉を耳にしない日はない。持続可能な開発目標。とても大事なことだと思う。でも、そんな新しい言葉を使わなくたって、商人の街・大阪には昔から「始末する」という言葉がある。節約するという意味だが、ケチとは違う。例えば一つのモノを大切に長く使う。その知恵も始末の一つ。大阪で生まれ育ち、世界的に活躍する現代美術家が、この秋、あるプロジェクトをスタートさせた。それは、アーティストが考える、展覧会の後始末。名付けて、アート・シマツ。

 プロジェクトの主は森村泰昌さん。名画や歴史上の人物にふんしたポートレート作品で知られる。森村さんは今春、京都市京セラ美術館で「ワタシの迷宮劇場」と題した展覧会を開催した。撮りためていた大量のインスタント写真を中心に展示したのだが、作品をかけたのは、壁ではなく、カーテン。会場内に縦5メートルのブルー系のカーテンを波打つようにつるし、そこに作品を展示したのだ。カーテンの隙間(すきま)から、作品用の衣…

この記事は有料記事です。

残り2110文字(全文2536文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集