米中、奪い合うASEAN 対立の「最前線」、影響力拡大競う

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(左)中国の習近平国家主席、(右)バイデン米大統領=いずれも2022年、AP
(左)中国の習近平国家主席、(右)バイデン米大統領=いずれも2022年、AP

 プノンペンで開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議では米中がそれぞれASEAN諸国と首脳会議を行い、この地域での影響力拡大を競っている。

 バイデン米大統領は12日、ASEANとの首脳会議の冒頭演説で、双方の関係を「包括的戦略パートナーシップ」に格上げすることを表明。新たな関係が「気候変動や健康安全保障など現代が抱える大きな課題の解決に役立つ」と話した。

 バイデン氏はASEANを「わが政権のインド太平洋戦略の心臓部」と評し、軍事政権が統治するミャンマー問題や中国と一部のASEAN諸国が領有権を争う南シナ海問題について協力を続けていくと訴えた。トランプ前米大統領はASEAN首脳会議の関連会合を相次いで欠席しており、バイデン政権は前政権による東南アジア軽視の印象を拭い去るのに懸命だ。

 バイデン政権にとってインド太平洋は「唯一の競争相手」と位置づける中国に対抗するための最重要地域。10月に公表した外交・安全保障の指針となる「国家安全保障戦略(NSS)」でも、「自由で開かれたインド太平洋」の達成のために東南アジア諸国との「深い結びつきの構築を追求する」と掲げた。

 米政府高官は「米中の『二者択一』を迫ることはしない。…

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