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高校野球秋季大会2022

2022年の秋季高校野球トップページです。全国10地区で、新チームによる「秋の王者」が決まります。

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秋季都高校野球大会 決勝は二松学舎VS東海大菅生 /東京

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【東海大菅生-日大三】八回表東海大菅生2死一、二塁、日當の左前適時打で原田が生還し勝ち越しに成功=新宿区霞ケ丘町3の神宮球場で2022年11月12日午後2時29分、加藤昌平撮影
【東海大菅生-日大三】八回表東海大菅生2死一、二塁、日當の左前適時打で原田が生還し勝ち越しに成功=新宿区霞ケ丘町3の神宮球場で2022年11月12日午後2時29分、加藤昌平撮影

 来春のセンバツ出場校を選ぶ際の参考となる秋季都高校野球大会(都高等学校野球連盟主催、毎日新聞社など後援)は12日、神宮球場で準決勝2試合があり、二松学舎大付と東海大菅生が決勝進出を決めた。二松学舎は打線が好調で、終盤まで小刻みに加点して帝京を8―3で降した。東海大菅生は日大三との投手戦を制し、3―2で勝利を収めた。決勝は13日正午から神宮球場で行われ、秋の東京ナンバーワンが決まる。【加藤昌平】

帝京反撃及ばず

 二松学舎大付は一回、内野ゴロの間に三塁走者が生還し先制。四回に片井がソロ本塁打を放つなど13安打を重ね、大矢、重川の継投で相手の反撃を抑えた。帝京は奥山や稲垣の適時打などで3点を返すにとどまった。

日大三あと一歩

 東海大菅生は三回、門間の犠飛で先制。同点の八回、日當の適時打で勝ち越しに成功した。日當は140キロ台の直球を武器に完投。日大三は先発の安田が好投し、打線も三回に一時逆転したが、最後に競り負けた。

2点本塁打で自信

日大三・池内仁海中堅手=新宿区霞ケ丘町3の神宮球場で2022年11月12日午後1時56分、加藤昌平撮影 拡大
日大三・池内仁海中堅手=新宿区霞ケ丘町3の神宮球場で2022年11月12日午後1時56分、加藤昌平撮影

 ○…日大三の池内仁海外野手(2年)が三回に一時逆転となる2点本塁打を放ち、スタンドを沸かせた。中軸を担っているが「自分の役割はつなぐこと」と考え、練習では常にコンパクトにバットを振るよう心がける。この日は相手投手の高めの直球を迷わず振り抜き、打球が左翼スタンドに飛び込むのを確認すると、「よっしゃ、ここから行くぞ」と雄たけびを上げた。試合には惜しくも敗れ、「肝心なときにもう1本を打てなかった」と自身を責めたが、本塁打は「自信につながった」。「冬にしっかり練習を重ねたい」と前を向いた。


 ■ズーム

帝京・西崎桔平選手(1年)=新宿区霞ケ丘町3の神宮球場で2022年11月12日午前10時44分、加藤昌平撮影 拡大
帝京・西崎桔平選手(1年)=新宿区霞ケ丘町3の神宮球場で2022年11月12日午前10時44分、加藤昌平撮影

投手として勝ちたい 帝京・西崎桔平選手(1年)

 先行を許すも1点を奪い返し、反撃ムードが漂った三回、2番手としてマウンドに上がった。カーブやスライダーを駆使してこの回を無失点と好投。悪い流れを断ち切るかに見えたが、四回以降、相手の強力打線につかまった。「心の弱さが出た」。試合後、1年生右腕は震える声で悔しさをかみしめた。

 今大会は1回戦で登板したが、2回戦で左太ももを肉離れで負傷。それ以降、治療しながら練習に励み、試合には野手として出場してきた。3回戦で今春のセンバツ4強の国学院久我山から公式戦初の本塁打を放つなど打撃でチームに貢献したが、「投手として活躍したい」というのが本音だった。

 この日は1番・遊撃手として先発出場し、4打数2安打と攻撃をリードした。それでも投手としては結果を残せず、悔しさが募った。「重要な場面で抑えられる勝負強さを身につけたい」。勝利につながる投球を目指し、さらなる成長を誓った。【加藤昌平】

〔多摩版〕

【高校野球秋季大会2022】

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