首相がSNS発信に躍起 NGシーンも投稿、人柄が見える?

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岸田文雄首相のインスタグラムに9日投稿された政府広報用CMのメーキング動画。「ごめん! ちょっと、ちょちょ」と「NGシーン」もあえて強調している=首相のインスタグラムより
岸田文雄首相のインスタグラムに9日投稿された政府広報用CMのメーキング動画。「ごめん! ちょっと、ちょちょ」と「NGシーン」もあえて強調している=首相のインスタグラムより

 岸田内閣の閣僚2人が相次いで辞任に追い込まれ、岸田文雄首相の政権運営は厳しさを増している。そんな中で、なんとか活路を見いだそうと、首相周辺はSNS(ネット交流サービス)で、首相公式アカウントからの発信を繰り返している。ツイッター、インスタグラム、YouTubeを使い、政府広報CMのメーキング動画では「NGシーン」も投稿し、親しみやすさを演出。どこまで世論に響くのか、専門家に聞いた。

 「マイナンバーカードは豊かな未来を実現……」と言いかけて、「さっきの原稿と違うんだな、これ」と声が裏返る。「あ、ごめん、ごめん、ちょっと、ちょちょ」。9日、首相のインスタグラムに、マイナンバーカードと健康保険証との一体化の利便性を訴えるCMのメーキング動画が投稿された。「OKシーン」はわずかで、首相がセリフを間違える場面が多数盛り込まれている。首相の「素」の人柄を映し出そうと腐心しているようだ。

 ソウル市内の繁華街・梨泰院(イテウォン)で発生した雑踏事故を踏まえ、10月31日のハロウィーンの際には、ツイッターに「場所によっては多くの人が集まると思いますので、ぜひ身の回りに気をつけながら楽しんでください」と若者向けに投稿した。首相自身が呼び掛けており、官邸幹部は「首相は直接自分の言葉で語ることで、ねじまげられることなく正しく思いを伝えたいと考えている」と説明する。

 インスタグラムでは、投稿した動画が24時間後に消える「ストーリー」という機能も活用。10月28日に発表した総合経済対策については、記者会見でモニター画面に映し出した図表を、そのまま転載して理解を求めた。

 首相官邸でSNSの広報戦略に取り組むのは、広告代理店からの出向スタッフも勤務する内閣広報室だが、10月4日に首相秘書官に就いた長男の翔太郎氏も…

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