新興企業の新規上場ゼロ スタートアップ都市10年、福岡の課題

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フクオカグロースネクスト内のオフィスで自社の冷凍幼児食を紹介する「Oxxx」の黒瀬優作社長=福岡市中央区で2022年10月25日午後4時33分、松田栄二郎撮影
フクオカグロースネクスト内のオフィスで自社の冷凍幼児食を紹介する「Oxxx」の黒瀬優作社長=福岡市中央区で2022年10月25日午後4時33分、松田栄二郎撮影

 「社会にインパクトを残す仕事がしたかった」。旧大名小学校の教室を活用した官民共働の創業支援施設「フクオカグロースネクスト(FGN)」(福岡市中央区)のオフィスで、1歳半~6歳向け冷凍幼児食を製造販売する「Oxxx(オックス)」(2021年3月設立)の黒瀬優作社長(32)は起業をこう振り返った。

 黒瀬さんは長女(3)の子育てを通して、離乳食を終えた幼児向けに市販されている食事が少ないことに気づいた。「小食や偏食が出る時期の子供でも楽しく食べられ、親は調理しなくても罪悪感なく提供できる良い食事を作りたい」。黒瀬さんは今、サバのみそ煮やコロッケなど軟らかく食べやすい15商品を宅配販売する。全国のスーパーやシンガポールでの販売を予定し、新規上場も目指す。

 福岡市は12年に起業を推進する「スタートアップ(起業)都市宣言」をした。また国家戦略特区を活用し、医療や農業などで革新的な事業をする設立5年未満の法人を対象に法人市民税を最大5年間は全額免除する市独自の制度も創設した。

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