伝統の「サンゴ石垣」継承へ、住民ら修復法学ぶ 鹿児島・喜界島

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サンゴ石の石垣修復を体験する受講生ら=鹿児島県鹿児島県喜界町荒木で2022年10月8日、喜界島サンゴ礁科学研究所提供
サンゴ石の石垣修復を体験する受講生ら=鹿児島県鹿児島県喜界町荒木で2022年10月8日、喜界島サンゴ礁科学研究所提供

 鹿児島県の喜界島(喜界町)でよく見られる伝統のサンゴ石垣に暗雲が垂れこめている。空き家が増え、専門の石工が不在となったためだ。風化したサンゴの化石が無数に積み上げられた集落は、島の原風景でもある。先人からの伝統を守るため、地域ぐるみで維持や継承に向けた取り組みが進んでいる。

 奄美群島の最北東に位置する喜界島。海岸には大きめのサンゴ石(化石化したサンゴ)が多く漂着し、昔から盛んに石垣に利用されてきた。特に阿伝(あでん)地区では、集落の細い路地の両側にサンゴの石垣が並び、南島の情趣を醸し出している。

 喜界町によると、少子化などで町内の空き家率は10%に達し、かつてはどこの集落にもいた石工がいなくなった。多くの塀がコンクリート製に取って代わられ、現在は石工の子孫が親世代の作業を思い起こしながら、辛うじて伝統を紡いでいるという。

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