世界で戦える男か、楽しんで終わる男か 僕の「分かれ道」 =友野一希
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前回のコラムでは、僕にとって最初の転機が2016年3月の世界ジュニア選手権だったことを書きました。今回は、2度目のターニングポイントとしてシニアデビューした17~18年シーズンの話をしたいと思います。
シニア1季目の僕は、世界で戦っていける選手になれるとは思っていませんでした。残りの競技人生は大学を卒業するまでの4年間だろうな、と考えていました。
シニアの舞台が甘くないと、わかっていたつもりです。僕は、自分がそういう人材ではないと決めつけていました。ジュニアの時は「まだいける」と思っていましたが、シニアに上がると改めて「うわ、レベル高いな」と。トップで戦えるかと聞かれたら「戦えないわな」という感じでした。国際大会にちょっとでも出ることができたらいいな、というくらいの気持ちでした。
それが、17年11月のNHK杯で出場予定選手の欠場によって、いきなりチャンスが舞い込んできました。びっくりはしましたが、このチャンスはしっかり大事にしようという気持ちはありましたね。総合7位でしたが、当時の自分の力は出し切れたかなと思います。
シニアデビューということもあって過去のシーズンの自分と比較するものがなかったことも良かったのか、集中できていたと思います。シーズンを通じてすごく演技も安定していて、各大会で4回転ジャンプ以外のミスが本当にありませんでした。
17年の全日本選手権も悪くない演技で終えることができて過去最高の4位でした。安定した成績を残すことができていたかなと思います。自分がやるべきことをコツコツとやっていたシーズンとも言えるかもしれません。
そしてまた、僕にとってはチャンスが訪れました…
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