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川島永嗣が「ダサいジャージー」にこだわった理由 サッカー日本代表

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サッカー日本代表GK川島永嗣(左)と中学時代の恩師の柏悦郎さん=2021年撮影(柏さん提供)
サッカー日本代表GK川島永嗣(左)と中学時代の恩師の柏悦郎さん=2021年撮影(柏さん提供)

 「キーパーをやりたいです」。サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会に日本代表のW杯史上最年長の39歳で選ばれた川島永嗣(ストラスブール)のGK人生は、中学時代のこの一言で始まった。

 埼玉・与野西中でサッカー部監督を務めていた柏悦郎さん(64)=現埼玉県サッカー協会専務理事=は、クラスの女子生徒の家庭訪問をした際に、母親から相談を受けた。「2人の弟が全然、サッカーの練習に行かなくて。どうしたらいいでしょうか」。小学4年生と3年生の兄弟で、下の弟が川島だった。

 柏さんが川島のプレーを初めて見たのは、中学進学が迫った小学6年の3学期だ。既に兄が通っていた与野西中と小学生の練習試合に、川島はセンターバックとして出場していた。「飛び抜けて足が速いわけではなかったが、体は大きかった。あれが弟か」

 数カ月後、柏さんは入部してきた新1年生一人一人に希望のポジションを聞いた。川島の希望はGKだった。GKの部員はほとんどが小学校時代からGK経験者。それまで中学から始める例はなかったというが、柏さんは「家族がみんな(体が)大きいから、永嗣も大きくなるのは予想できた。それもいいかなって」と熱意を受け入れた。

 新米GKはここから一気に成長を遂げる。レギュラーだった3年生に基礎から教わり、1年秋の新チーム発足時には2番手に。2年で県の選抜選手でつくる「トレセン」に入って定期的に専門のコーチから指導を受けると、成長のスピードはさらに増した。

 一つ一つの練習に対して貪欲だった。シュート練習では通常、数人のGKが順番に受けるが、蹴る相手がレギュラーの選手だと分かると川島は他のGKを押しのけるようにしてゴール前で構えた。「下級生の弱いシュートを受けても練習にならない…

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