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高校野球秋季大会2022

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秋季都高校野球大会 東海大菅生、2年ぶりV 打線好調、日當が完投 /東京

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 来春のセンバツ出場校を選ぶ際の参考となる秋季都高校野球大会(都高等学校野球連盟主催、毎日新聞社など後援)は13日、神宮球場で決勝があり、東海大菅生が8―2で二松学舎大付を降し、2年ぶり4回目の優勝を飾った。本大会3回戦から1人で投げ抜いてきたエース・日當(ひなた)直喜がこの日も完投。打線も好機を逃さず得点を重ね、大量得点で援護した。東海大菅生は18日に開幕する明治神宮大会に東京代表として出場する。【加藤昌平】

二松学舎11残塁

 東海大菅生が投打がかみ合った試合運びで快勝した。初回に先制されたがその裏、北島の中前適時打で追いつくと、三回に新井の2点本塁打で勝ち越した。その後も五回の門間の2点適時打などで加点し、終盤まで打線がつながり12安打で圧倒した。先発・日當は前日の準決勝から連投となったが疲れを見せず、140キロ超の直球を軸に2失点完投。二松学舎は10安打を放ったが、11残塁と打線がつながりを欠き、投手陣も粘れなかった。

心を成長させたい

 ○…二松学舎大付の片井海斗(1年)は試合後、「重要な時に打つのが4番なのに、悔しい」と肩を落とした。一回、左前適時打を放ち先制点をもぎ取ったが、その後は相手投手を打ちあぐねた。九回には1死満塁で打席が回ってきたが内野ゴロになり、併殺で試合終了。「何とかしようと思った結果、打ち損じてしまった」。175センチ、97キロの堂々たる体格で、準決勝で本塁打を打つなど長打力で勝利に貢献してきた。優勝にはあと一歩届かず、「チャンスで打つため、心の部分で成長していきたい」と雪辱を誓った。


 ■ズーム

思い描いた本塁打 東海大菅生・新井瑛喜内野手(2年)

 同点で迎えた三回2死一塁の場面、若林弘泰監督から「狙っていけ」と背中を押されて打席に立った。2球目、狙い球の直球に思い切りバットを振り抜くと、打球はぐんぐんと伸びてバックスクリーンを直撃する2点本塁打に。自分が「前夜」にイメージした通りの一打で、試合の流れを大きく引き寄せた。

 前日の準決勝は好機で凡退するなど、5打数1安打と満足する結果は残せなかった。「悔しくてしょうがなかった」。夜、自分がバックスクリーンに本塁打を打っている姿をイメージしながら眠りについた。

 5番打者で出場した決勝。本塁打を打った後、落ち着いた様子でダイヤモンドを一周し、仲間に相手投手の癖を伝えた。「(打線を)つながないと勝てない」と考えていたためだった。それでも、試合後は「まさか入るとは思わなかった。うれしかった」と、前夜に思い描いた通りの打撃に顔をほころばせた。

 厳しい練習に励みながら、毎日1キロの白米を食べるなど体作りも欠かさない。「投手陣を楽にして、バッター陣を引っ張っていけるような選手になりたい」。さらに上のレベルを目指し、今後も努力を続けていくつもりだ。【加藤昌平】

〔多摩版〕

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