バイデン氏、中国の台湾侵攻は「差し迫っていない」 米中首脳会談
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バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は14日にインドネシア・バリ島で実施した首脳会談で台湾問題を巡って応酬を繰り広げ、双方の溝は埋まらなかった。一方で、衝突回避のために高官同士の対話を継続することでは一致した。
両首脳は15~16日開催の主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するためバリ島を訪問中。バイデン氏の大統領就任(2021年1月)後、対面会談は初。25分の休憩を挟み約3時間協議したが、共同声明は発表しなかった。
最大の懸案である台湾問題についてバイデン氏は「中国が台湾に対し攻撃的な行動を取っており地域の平和と安定を損なっている」と懸念を伝えた。一方で、台湾を領土とみなす中国の立場に異を唱えない「一つの中国」政策を堅持すると述べた。習氏は「台湾問題は中国の核心的利益の中の核心だ」と強調。「中米関係の最初のレッドライン(越えてはならない一線)だ」と譲歩しない姿勢を示した。バイデン氏は会談前に「互いのレッドラ…
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