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南野拓実の「めっちゃ気が強かった」少年時代 サッカー日本代表

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小学生時代の南野拓実(左)と室屋成=比嘉さん提供
小学生時代の南野拓実(左)と室屋成=比嘉さん提供

 クールに見えて、内面には人一倍強い闘争心がある。サッカー日本代表の南野拓実(27)=モナコ=の少年時代を知る人たちは、感情を表に出し、時に荒々しくゴールへ向かったプレーを覚えている。エースナンバー「10番」の根底に流れるものは何か。

街クラブの誇り

 関西国際空港のある大阪府泉佐野市出身の南野は4歳の頃、東隣の熊取町を拠点とする「ゼッセル熊取フットボールクラブ」でサッカーを始めた。幼なじみの室屋成(28)=ハノーバー=とは3歳上の兄がいる共通点があり、競い合いながら成長。2016年リオデジャネイロ・オリンピックにそろって出場した。欧州で活躍する2人は街クラブの誇りだ。

 「点を取れば喜ぶし、試合に負けるたびに泣いていた。感情むき出しのタイプでしたね」。ゼッセル熊取の比嘉陽一コーチ(41)は懐かしむ。1月生まれの南野は同級生に比べて小柄だったが、足元の技術が高く、ボールを持てば速かった。エースストライカーとして、中盤の室屋らとチームを引っ張った。

 性格は明るく元気で、負けん気は誰よりも強い。仲間との「1対1」の練習では自分が勝つまで続け、試合でボールを失えば前線から自陣まで戻り、全力で奪い返そうとした。

 比嘉さんは苦笑しながら思い出す。「ヒートアップし過ぎると、(相手の足を)削りに行くようなプレーをしちゃう。『拓実、ちょっと待て!』…

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