U23野球W杯優勝に導いた阪神ドラ6左腕 富田蓮が見せた律義さ
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まだあどけなさが残る細身の左腕が、社会人野球で3年かけて磨いた自慢の直球でこの秋、世界に羽ばたいた。来年からは聖地・甲子園へ。三菱自動車岡崎の富田蓮投手(21)。彼の名前を目にする度に思い返すのが、夕暮れの岐阜・長良川球場での一シーンだ。
ドーピング検査中に吉報
10月、台湾で開催された野球の第4回U23(23歳以下)ワールドカップ(W杯)から帰国した富田投手の胸には、金色のメダルが輝いていた。
今回のU23日本代表は、社会人選手24人で構成。富田投手は投手陣の柱として、計4試合16イニングを投げて失点2(自責1)、21奪三振の力投。2016年の第1回大会以来、日本を2度目の優勝に導いた。決勝の韓国戦も2回をパーフェクトに抑えて優勝に貢献し、大会の最優秀投手とベストナインに選ばれた。
富田投手は「国際大会のボールやマウンドに対応しつつ、社会人で積み上げた真っすぐで攻める投球を貫けました」と語る。特にスーパーラウンド初戦オーストラリア戦は、6回1失点、8奪三振の好投で「六回に失点しても途中降板せずに投げられました。成長できた試合」と振り返る。
人生の転換点はこの試合の直後に訪れた…
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